高島の水が育む酒を訪ねて。『川島酒造』で知る日本酒ペアリングの背景
FOOD 食事

2026.05.12

高島の水が育む酒を訪ねて。『川島酒造』で知る日本酒ペアリングの背景

ザ グラン リゾート近江舞子』で実施される、酒と食のペアリングフェア。その1杯をより深く味わうため、同フェアで提供されるお酒のつくり手、『川島酒造』さんを訪問。フェアを監修する『ザ グラン リゾート近江舞子』料理長・清水さんと、滋賀県シリーズナビゲーターの池田裕子さんとともに、滋賀の地酒が生まれる背景をひも解きます。

高島の水が育む酒を訪ねて。『川島酒造』で知る日本酒ペアリングの背景

川島酒造 会長
川島達郎さん

慶応元年創業の酒蔵『川島酒造』の6代目社長、現会長。代表銘柄は、琵琶湖西岸・高島の水と風土から生まれる〈松の花〉。水、人、気候と、地域に根ざした酒づくりの魅力を伝えている。ウイスキーブランド『琵琶湖蒸留所』も展開中。

高島の水が育む酒を訪ねて。『川島酒造』で知る日本酒ペアリングの背景

モデル
池田裕子さん

横浜市出身。2013年「ミスFLASH」グランプリ。生粋の『横浜DeNAベイスターズ』ファンで、推しは柴田竜拓選手。MBSラジオ『アッパレやってまーす!〜土曜日です〜』出演中。@kurimushiyoukan

高島の風土から生まれる酒を、近江舞子のペアリングフェアへ

高島の水が育む酒を訪ねて。『川島酒造』で知る日本酒ペアリングの背景
松の花 酒樽

杉玉

高島の水が育む酒を訪ねて。『川島酒造』で知る日本酒ペアリングの背景
 『ザ グラン リゾート近江舞子』の日本酒ペアリングフェアで提供される酒3種。

フェアで味わう1杯の背景を、酒蔵からたどる

滋賀県高島市に蔵を構える『川島酒造』。琵琶湖の西側、比良山系の伏流水に恵まれた土地で、代表銘柄〈松の花〉をはじめとする酒を造り続ける、慶応元年創業の老舗酒蔵です。

今回訪れたのは、『ザ グラン リゾート近江舞子』で実施する『日本酒ペアリングフェア』にて提供される日本酒の背景を探るため。会長・川島達郎さんの案内のもと、酒づくりの背景をたどる蔵見学が始まります。

蔵の中へ。五感で向き合う『川島酒造』の酒づくり

高島の水が育む酒を訪ねて。『川島酒造』で知る日本酒ペアリングの背景
6代目社長を勇退し、現在は会長として酒造を牽引する川島さん。
酒蔵を案内してくれる川島さん

酒蔵

酒蔵を案内してくれる川島さん

川島さんのお話を聞く池田さん

開放タンクで仕込む、人の感覚が生きる現場

蔵の中に入ると、緑色の開放タンクがズラり。しかし大掛かりな機械などはなく、人の手による酒づくりの様子をうかがわせます。

川島さんは、開放タンクでの仕込みについてこう話してくれました。「タンクの中を見て、香りを確かめ、発酵の音に耳を澄ませる。もろみの状態を五感で感じ取りながら、蔵人が酒と向き合います。私たちにとって、お酒づくりとは第一次産業、あるいは農業と心得ています」。

製品としてだけでなく、自然と人の手で“育てる”ものとして、酒と向き合っているそう。

酒づくりの原点、高島に湧く仕込み水

高島に湧く仕込み水

高島に湧く仕込み水

平成の名水百選にも選ばれた『針江の生水』を抱く、高島ならではの湧き水。

仕込み水を口に含む清水料理長

仕込み水を口に含む池田さん

「酒は風土にあり」。〈松の花〉を支える水の恵み

敷地内には、遠方からも水汲みに来る人が多いという湧き水が。この水こそ『川島酒造』の原点です。

「名水あるところに銘酒あり。酒づくりは自然の恵みをいただいて、生かされている生業であり、その自然の恵みの最たるものが、この高島の水なんです。この水は、比良山系に降った雨が長い時間をかけて地中を通り、自然にろ過されて湧き出ているもの。うちが加工しているわけではなく、自然からいただいている水です。
私は、お酒の味わいの6割方は、水の良し悪しによるところだと考えています。〈松の花〉の淡麗で穏やかな味わいも、この高島の水と深く結びついているんですよ」と川島さん。

実際にその水を口に含んでみると、クセがなく、すっと体に入ってくるようなやわらかさ。その澄んだ口当たりに、清水さんも池田さんも感心しきり。

フェアで味わう3種をひと足先に

高島の水が育む酒を訪ねて。『川島酒造』で知る日本酒ペアリングの背景
左から〈味しるべ〉〈松の花 純米酒〉〈酔後知楽〉。
高島の水が育む酒を訪ねて。『川島酒造』で知る日本酒ペアリングの背景
〈松の花 純米酒〉を試飲する池田さん。
高島の水が育む酒を訪ねて。『川島酒造』で知る日本酒ペアリングの背景
〈酔後知楽〉のラベルに見入る清水さん。

蔵を見学したら、『日本酒ペアリングフェア』でも提供される3種を試飲。池田さんは代表作である〈松の花 純米酒〉をひと口。すっきりとした飲み口と、やわらかな余韻を確かめます。
フェアを監修する清水料理長は、瓶を手に取り細かな表記までしっかり確認。どんな料理に、どの温度帯で合わせるか。ペアリングのイメージを膨らませます。

川島酒造の酒を、次の時代へつないでいく

高島の水が育む酒を訪ねて。『川島酒造』で知る日本酒ペアリングの背景

現在は会長として、慶応元年から続く蔵を守ってきた川島さんは、日本酒を取り巻く環境についてこう話してくれました。
「国内では人口減少が進んでいますし、お酒を飲む人たちも減ってきている。日本酒のシェアもだいぶ先細りしてきています。ところが一方で、海外に目を向ければ、日本酒にはまだまだ伸びしろがある。だからこそ、この火を消すわけにはいかないんです」。

つくり手に会うことで、酒はもっと身近になる

高島の水と風土、そして人の手により育まれる酒を、変わらず実直につくり続けていく。それこそが蔵を続けていくことにつながると、川島さんは考えています。そしてそんな思いは、日本酒市場の中にも確実に届いているよう。

「うちのお酒は、酒屋さんでもリカーショップでも普通に買えます。でもどういうわけか、わざわざ酒蔵まで来られる方も多くなってきているんです。ただ買うだけではなく、少しでも蔵元と接したい、話を聞きたいという方が増えているんだと感じますね。
今は何でもデジタル化で、人とのコミュニケーションが乏しくなってきています。でも人間にはやっぱり、人とつながっていたいという願いがある。蔵元で話を聞く時間も、そういう気持ちにつながっているのかもしれません」。

水のこと、土地のこと、蔵のこと。そして、つくり手の思いに触れること。そうした背景を知ることで、『川島酒造』のつくるお酒が、より身近に感じられました。

つくり手の想いと背景を知ることで、酒がもっとおもしろく

川島酒造の前で記念撮影

お酒作りに興味津々な池田さん

酒蔵内を楽しむ清水料理長と池田さん

酒蔵の景色

酒蔵の景色

酒蔵での池田さん

お酒を試飲する清水料理長と池田さん

蔵に湧く水を味わい、仕込みの現場を見学し、川島さんの言葉に耳を傾ける。そうして見えてきた、高島という土地と深く結びつく『川島酒造』の酒づくり。その背景には、水、気候、米、そして蔵人の手仕事がありました。

『ザ グラン リゾート近江舞子』の『日本酒ペアリングフェア』で味わう1杯も、ただ料理に合う酒としてだけでなく、その土地の風土まで感じられる1杯に。知ってから飲むと、酒はもっとおもしろい。そんなことを教えてくれる酒蔵見学でした。

川島酒造

川島酒造
住所:滋賀県高島市新旭町旭83 MAP
URL:https://www.sake-kawashima.co.jp/



Credit
Photo_Ryo Sato
Text & Edit_Satoshi Yamamoto


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